清岡幸道のうつわ 

雨の中のうつわ

 サッカーを観ていると試合後に相手選手とユニフォームを交換するシーンが毎回のようにある。
互いの健闘を称え合った感動的なシーンだ。それとは意味合いが異なるがうつわを作っているもの同士が互いのうつわを交換するということがある。僕がまだ勤めながら仕事の合間にうつわを作っていた頃には普通によくある事だった。野外展示などでどちらから言うでもなく「交換しようか」と。それは当時、自分の器ってどんなだろうと今以上に何もかもが未熟だった頃、なんだか認められたような気がして嬉しかった。
去年松本クラフトで十数年振りに「うつわ交換」をした。「コレもらおうかな」と手馴染みの良いきれいな白磁の茶碗を手に取ると「交換しましょ。俺、清岡さんの欲しいんすよ」
陶芸家のスエトシヒロという男だった。年が近いせいもあるのか懐かしい匂いがする。
俺のでイイのかなとも思ったが、久し振りの「うつわ交換」はやはりなんだか認められたようで嬉しい。
彼とは去年千葉の「工房からの風」でも一緒だった。松本はその日どしゃ降りの雨、千葉も雨、風も。。サッカーのユニフォーム交換と比べてもまんざら遠くは無い話だろう。(やはり違う)

今回の個展、彼が一番目のお客さんだった。
この仕事をしていると、また会える。次は必ず呑みたい。



スエトシヒロ氏は福島出身で去年の3.11以降、家族で瀬戸に移り住み白磁のうつわを作っています。
今回の個展では新作も並ぶと言うことです。




      スエトシヒロ展 
      
      ソラノハコ(東京 恵比寿)

      2012.11.15(木)-11.21(水)   
      作家在廊17(土)18(日)

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by corn7sk | 2012-10-23 23:43 | 友人の展示