清岡幸道のうつわ 

轆轤

以前、轆轤(ろくろ)をひいていて何が嫌だったかといえば、「長い時間かけてやった事がしばらくすると出来なくなっていること」だった。
あるかたちを集中してやっとの思いで出来るようになり、時間を置いてまたそのかたちに戻ってみると驚くほど出来なくなっている事がよくある。そうなるとひどい時は半日かけても出来ずで、気持ちも追い込まれかなり辛い。
当然これは音楽家や違う職種でも同様にあることだと思うが、「出来る」ということが「いつ何時でも出来る」ということだとすれば、これほどがっかりする事はない。あれだけやったこともやり続けなければ忘れてしまう。なのでそれを忘れないようにシャカリキにやったりする。
ある時ふと「本当に忘れているのだろうか」と考えるようになった。
それは出来ないときもあればすんなり出来る時もあるからだ。
それは忘れたのではなく「取り出せない」のだと。
普通それを「忘れた」というのかも知れないが、なんというか若干気が軽くなったような気がした。
いったん手放したものが新しく作ったものによって上書きされたように感じるが、無くなってはいない。一度白紙に戻してそれをどうやったら取り出せるのかを意識しようと。
そう思い始めてから、あの出来なくなってる感がシグナルとしてワクワクする時もあるのです。








うつわ〔hase;ハーゼ〕での個展 11.3(土)に終了致しました。
初日在廊の日に来て頂いた友人や知人、夜の宴、お客様から、メールやお電話を頂きとても励みになりました。お陰様で初めての名古屋での展示はとても刺激的なものになりました。
お越し頂いた皆様本当に有り難うございました。

今年の夏の間、一身上の都合でひと月半以上殆ど仕事が出来ませでした。そのため全てのものがずれ込んでしまい,「無理のないように」とhaseさんのご好意で個展の会期を一週間ずらして頂きました。
告知やDMなどが直前になりましたことを深くお詫び申し上げます。
[PR]
by corn7sk | 2012-11-05 01:54 | 仕事